令和ピボットニュース

令和ピボットニュース 2019/07/09

令和ピボットニュース(2019年7月9日号)

みなさんこんばんは。本日の令和ピボットニュースをお送りします。

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■ MMTに理解を示しているかと思いきや、けっきょく「ハイパーインフレ」「クラウディングアウト」「将来世代の負担」「増税に国民が反対するのでインフレを止められない」といった定番のセリフで批判する記事でした。

MMT(現代貨幣理論):その読解と批判
https://www.fujitsu.com/jp/group/fri/knowledge/opinion/er/2019/2019-7-1.html

ただそれでも、

“まず信用貨幣論に基づく信用創造の理解は、中央銀行の力を強く見る通説よりも実態に即したものである可能性が高く、金融政策を考える上でも有用であり得る。また、主流派経済学が要求する政府の予算制約は、やや過度に健全財政に偏していると思われる。金利への影響や世代間の所得分配といった問題まできちんと考慮に入れるなら、財政が実物経済に与える効果に注目すべきだという機能的財政論は、基本的に正しいだろう。だから、MMTを「意味不明」などと簡単に切り捨てるべきではない”

だそうです。

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■ なぜかMMTだけは「形を変えた戦前日本の再現」なのでダメらしいですが、日本経済の先行きは悲観せざるを得ないと指摘する記事です。

消費増税が招く「深刻な分断社会」がMMT導入を現実化する可能性
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190704-00065647-gendaibiz-bus_all&p=1
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65647

“今回の消費税率引き上げは、実質所得の減速と貯蓄率の高まりという両面から消費支出をより大きく抑制させる懸念がある。
また、雇用環境の改善が事実上止まってしまう状況での再分配政策は、分配による恩恵を受ける階層とそうではない階層を分断させ、社会不安をもたらすリスクもある(軽減税率でも類似の現象が起きる可能性がある)。
しかも、これは、国民全員が恩恵を受ける「消費減税」以外の財政支出拡大で是正することは困難である(仮に公共事業拡大や住宅減税の拡充等を実施したとすれば、これらで恩恵を受ける階層とそうではない階層で断絶が深まるだろう)。”

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■ アメリカに対する大幅情報は、残念ながら、ほぼ確実にしていると思われます。ただ、選挙があるので、今は言えないのではないでしょうか。

国内農家は大幅譲歩を警戒=日米交渉、「密約」説も-問われる安倍政権【19参院選】
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190703-00000061-jij-pol
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019070300657&g=int

“自民党には、2016年の参院選で、農業が盛んな東北地方を中心に11の「1人区」で敗北した苦い経験がある。TPPの合意が農家の離反を招いたためだ。今回は日米共同声明に沿って交渉を進めることを再三強調。TPP対策としての補助金の拡充や、米価安定策の訴えに躍起だ”

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■ グローバル化、ネオリベ、緊縮財政といった「平成脳」からの反転を目指す山本太郎氏の「れいわ新選組」は、思った以上に支持を集めているようです。

山本太郎の「れいわ新選組」は既存政党を喰いつくす
https://news.yahoo.co.jp/byline/azumiakiko/20190703-00132640/

“山本太郎氏が率いる「れいわ新選組」の進撃が止まらない。7月2日午後7時から新宿駅西口で行った街頭演説会には約1000名が集まった。山本氏は同場所で6月19日にも演説会を開いたが、それよりも確実に聴衆の数は増えている。
自民党は同日、同じ場所で街宣を行った。参議院選に東京都選挙区から出馬予定の丸川珠代元環境大臣と比例区から出馬予定の丸山和也氏の他、非改選の中川雅治元環境大臣や青山繁晴氏、朝日健太郎氏が参加。G20で大役を終えたばかりの世耕弘成経産大臣や党女性局長の三原じゅん子氏も応援に駆け、豪華な面々が顔を揃えた。
ところが集まった人たちはせいぜい150名。山本氏の演説会にはるかに及ばない。そればかりではない。空気が違うのだ。”

既成政党がおののく「れいわ新選組」の実力度
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190703-00289985-toyo-bus_all
https://toyokeizai.net/articles/-/289985

“旗揚げに合わせて立ち上げたホームページで「どこまで挑戦が可能か。集まる金額によって、候補者を擁立する規模を決めていきます」と寄付を求めると、山本氏の予想も超えるスピードで寄付金が集まり出した。「5月31日までに1億円集める」という目標は早々と達成し、7月4日の参院選公示日までには3億円の大台も見込める状況だという。
寄付の内訳は1人1000円から10万円単位までバラバラだが、「7月1日現在で約2億2570万円が集まっている」(山本事務所)という。これについて選挙関係者は「自腹を切って寄付した人は必ず投票するし、周囲にも働きかけるため、現時点でも比例で数十万単位の基礎票が見込める」と指摘する。”

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■ 前原誠司氏が、年金不安を解消するために「消費税」と言っています。財務相の思い通りですね。

2000万円不要の老後「消費税でできる」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190703-00000019-mai-pol

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■ 西田昌司議員は連日、増税反対を唱え続けています。党や政権の方針とまったく異なりますが、言っていることが正しいので、止められないのでしょう。

自民・西田議員「消費税10%に突き進む財務省は帝国陸軍と同じ」
https://jisin.jp/domestic/1753405/

自民党・西田昌司「安倍総理、今からでも消費税増税の凍結を!」
https://jisin.jp/domestic/1753414/

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■ 安倍首相の本質は何も考えない「巨大な空白」であることだと指摘する記事ですが、他の政治家に関する分析も参考になります。

「安倍首相は空虚である」自民党政治家を徹底分析して見えた「実像」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190704-00065588-gendaibiz-pol&p=1
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65588

“彼(小泉進次郎議員)が体系的になにを考えているのかについてはさほど知られていない。政治信条を注ぎ込んだ書籍があるわけでもない。
つまり、核となる考えが見えてこないわけです。見せないようにしている、とも言える。起きた事象に少し離れたところから言及することに卓越している。国民からの人気も高い。将来の首相候補として必ず名前のあがる彼に翻弄される日が来るかもしれないと思うと、この無思想が不安です。”

“これから政権内で明らかに起こるのは、菅義偉氏へのシフトです。「菅伝説」は引きはがさなければいけないと思っています。秋田から出てきて苦労して、段ボール屋で働いただとか「叩き上げ」の人物として書かれます。でも彼の実家のイチゴ農家は非常に裕福で、強烈な父の影響下にいるのが嫌で出てきたので、集団就職して苦労した、という感じではありません。裕福な家庭の中で、親に進路を決められるのが嫌で逃げてきたタイプ。”

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