令和ピボットニュース

令和ピボットニュース 2019/07/18

ケルトン教授来日ニュースのまとめ――令和ピボットニュース(2019年7月18日号)

みなさんこんばんは。
本日の令和ピボットニュースでは、ステファニー・ケルトン教授来日の様子を伝えるニュースを集めてみました。

・・・が、その前にまず、今後のテレビ放送予定についての続報です。

★ 明日、7月19日(金)23時からの「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京系)内で、ケルトン教授のインタビューが放送される予定です。同番組では16日にも放送されましたが、それとは別に新たに取材した内容となります。

★ 7月31日(水)早朝4時30分からの「おはよう日本」(NHK総合テレビ)の中の、経済コーナー「おはBiz」(通常は、朝6時30分過ぎに始まります)にて、ケルトン教授へのインタビューが放送される予定です。もちろん上記のテレビ東京の取材とは別の内容になります。

※放送予定は変更されることもあります。

それでは、ケルトン教授来日を受けたニュースを一気にお伝えします。

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■ケルトン教授の記者会見の模様が丸々、チャンネル桜で放映されています。

【記者会見】MMT提唱者 ステファニー・ケルトン ニューヨーク州立大学教授[桜R1/7/17] https://www.youtube.com/watch?v=ofBu81yJSCA

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■三橋貴明氏の「三橋TV」では、三橋氏がケルトン氏に直接インタビューし、まずはMMTの基本的な考え方について解説されています。(三橋TVでのケルトン教授インタビュー放映は、シリーズで続くようです。)

【三橋貴明×ステファニー・ケルトン】概論、MMT(現代貨幣理論)
https://www.youtube.com/watch?v=sJG7gqRbsAI

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■ケルトン教授来日にあわせ、中野剛志氏の緊急寄稿です。
MMTに対する批判は「インフレを止められなくなる」の一点に絞られてきた感がありますが、ケルトン教授は記者会見で「デフレの日本で、記者のみなさんがインフレの心配ばかりしているのは印象深い」と皮肉っていました。それに加えて下記の中野氏の記事では、「インフレを止められないわけがない」ことが、日本の経済史を振り返りながら説明されています。

ケルトン教授の来日を機に、日本史からMMTを考えてみました――ケルトン教授の来日に際して、中野剛志先生が緊急寄稿!
http://www.kk-bestsellers.com/articles/-/10447

“このように、昭和の歴史の「事実」は、「日本政府には、インフレを抑制する高い能力がある」ということを示しているではありませんか!
さらに、平成の歴史の「事実」は、「政府債務が累積し続けたけれども、財政破綻はしなかったし、インフレにもならなかった」ということを示しています。
このようにMMTが示しているのは、徹頭徹尾、単なる「事実」なのです”

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■この日経新聞の報道はとても正確で素晴らしいです。とくに、いわゆる「リフレ派」の政策をバッサリ切り捨てている点にご注目ください。

MMT提唱者ケルトン教授「中銀依存より財政政策」
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO47393310W9A710C1EE8000?s=2

“中央銀行の金融政策よりも、消費者の所得を向上させる財政政策の方がより直接的に機能する”

“ケルトン氏は「あまりに中銀に依存することは支持できない」と語った。民間の融資拡大を通じて機能する中銀の金融政策に比べ、所得増を直接もたらす財政政策の効果が大きいことを強調した。消費者の支出こそが経済のけん引役であり、「財政政策で人々の所得と自信を向上させることが必要」だと述べた”

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■朝日新聞も、重要な論点を報道しています。

「財政赤字は悪でも脅威でもない」MMT提唱の米教授
https://www.asahi.com/articles/ASM7D4TN0M7DULFA01X.html

“財政赤字に対する見方を変えることの重要性も強調。「政府の赤字は、非政府部門にお金が注入されることであり、所得や雇用を増やす」とも語った”

“MMTは、税は税収を得るために課されているのではなく、「所得を誰かから奪うもの。支払い能力を減らすために課す」との考え方をとるという。そのため、消費税については「消費増税の目的は消費支出を減らすことで、インフレを冷やすなら理にかなっている。だが、インフレ問題を抱えていない国にとっては意味がない」とし、政府が10月に予定する10%への消費増税に否定的な考えを示した”

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■東京新聞もポイントを押さえていますね。

MMT提唱の米教授講演 「消費増税 適切でない」「財政赤字 脅威ではない」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201907/CK2019071702000131.html

“ケルトン氏は国債発行によって生じる政府の財政赤字に関して「公的債務の大きさに惑わされるべきではない。(社会保障や公共事業などで)財政支出を増やすことで雇用や所得は上昇する」と強調した”

“安倍政権の経済政策「アベノミクス」については「あまりにも中央銀行に依存することは支持しない。民間にお金を借りる意欲がなければ金利引き下げは役に立たない」と述べ、金融政策より財政政策の比重を高めるべきだという考えを示した”

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■時事通信の報道も要点を押さえています。日本はMMTを実践したのではなく、MMTの予測の正しさを証明している、と。

日本の巨額債務「問題なし」=消費増税を批判-MMT提唱者
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190716-00000113-jij-pol
https://www.jiji.com/sp/article?k=2019071601094&g=eco

“日本が抱える巨額の公的債務について「問題があるならインフレという形で具現化されるはずだが、一切その兆候は見られない」と述べ、懸念する必要はないと訴えた”

“ケルトン氏はさらに、日本は財政赤字なのに金利が上昇していないと指摘。「日本が実践してきた多くの政策はMMTの予想の正しさを立証した」と述べ、経済成長に向け、一段の財政支出が必要と訴えた”

“ケルトン氏は講演で、日本の消費増税にも言及。「徴税の目的は誰かの支出能力を奪い、インフレをコントロールすることだ」と持論を展開。「消費支出を減らし、インフレ圧力を減らすのが(増税の)目的なら理にかなうが、インフレを抱えていないなら意味がない」と批判した”

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■テレビ朝日の報道です。麻生大臣の無意味なコメントを付け足す必要はありませんが。

「消費増税はいらない」世界注目の経済学者が来日
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20190716-00000067-ann-bus_all
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000159599.html

“財政赤字が増えても国が破綻することはないとするアメリカのケルトン教授は「物価が低迷する日本では消費増税の必要はなく、もっと公共事業にお金を使うべき」だと指摘しています。”

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■ロイターより。

インフレ抑制不要なら、増税は経済的意味なさない=MMT提唱のケルトン教授
https://jp.reuters.com/article/japan-ctax-kelton-idJPKCN1UB0Q2

“消費税率引き上げは、インフレ圧力を減らすのが目的ならば適切だが、インフレ圧力を減らす必要がない場合は経済的意味をなさない”

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■共同通信より。

米教授、日本の消費増税を批判 財政赤字「恐怖ではない」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190716-00000155-kyodonews-bus_all
https://this.kiji.is/523812502263301217

“ケルトン氏は、政府は財政収支の黒字化を目指すのではなく、雇用の拡大や所得増加に注力することが望ましいと強調した”

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■産経新聞より。

「財政赤字は悪でない」MMT国際シンポ開催 S・ケルトン教授講演
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190716-00000552-san-bus_all
https://www.iza.ne.jp/smp/kiji/economy/news/190716/ecn19071619340018-s1.html

“政府の赤字は、非政府部門の黒字であり、財政赤字は悪ではなく、所得や雇用を上昇させるための政策手段だ”

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■ダイヤモンドは詳しく報じているのですが、ケルトン教授の話を聞いてなお「インフレを止められない」心配をしているようで、ちょっと絶望的ですね。ケルトン教授は記者会見で、「20年もデフレが続いている日本で、記者からの質問がインフレの心配ばかりであるのは、興味深い」と皮肉ったのですよ。言い換えれば「バカじゃないの?」ということです。

異端の理論「MMT」に、保守もリベラルも熱くなる理由
https://diamond.jp/articles/-/208866?display=b

“MMTを実践すれば、インフレを止められず国債が紙切れ同然になって、財政が立ちいかなくなる可能性は否定しきれない。
MMT支持派は、インフレ加速の兆候が出れば利上げや増税で制御できるとしているが、日本の現状を考えれば心もとないことは確かだ”

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【おまけ】
ケルトン教授は、2つの講演会とたくさんのメディア取材を終えて、今日は都内でショッピングを楽しまれていたようです。お疲れ様でした。

https://twitter.com/StephanieKelton/status/1151747605921173504
https://twitter.com/StephanieKelton/status/1151741062345568257

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