令和ピボットニュース

令和ピボットニュース 2019/11/09

令和ピボットニュース(2019年11月11日号)/医薬品自給率の危機、日本縮小論、小学校英語教育、医療予算削減、大学予算の緊縮

みなさんおはようございます。本日の令和ピボットニュースです!

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■ 政府が薬品メーカーに対し、薬品の価格低下を押し付けた結果、極めて重要な医薬品の自給率が下がってしまって、一種の安全保障上の危機に発展しているという指摘です。

対生物・化学兵器テロの最前線を担う自衛隊病院。医師が着用するマスクも足りていない
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191109-01619555-sspa-soci&p=1
https://nikkan-spa.jp/1619555?cx_clicks_art_mdl=1_title

“実は、抗菌薬の原料の大半が中国を始めとする外国でつくられています。厚労省が薬価を安くしてきたために我が国の製薬メーカーは利益にならない事業から撤退し、外国産に切り替えました。生命を守るキードラッグの製造の一端が海外に握られているのです。
これはもはや、安全保障上の問題と言っていいのではないでしょうか。感染症関連の学会は国に対して抗菌薬の安定供給を求めていますが、状況は変わっていません。早晩、手術時の死亡率が跳ね上がるような事態も招きかねず、このまま問題を放置しておいていいのか?”

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■ 主流派の学者は本当に頻繁に、「日本は構造的に成長力が低下しているのだから、財政出動すべきではない」という主張をしますが、騙されてはいけません。30年間彼らの言うとおりにした結果、何もよくなっていないのです。

野口悠紀雄:製造業の利益縮小と賃金低下、日本経済は「縮小局面」に入った
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191107-00219590-diamond-bus_all&p=1
https://diamond.jp/articles/-/219590

“不況色が強まってくると、金融緩和や、MMT(現代貨幣理論)のような財政拡大に頼る無責任な議論が出てくることが懸念される。
世界経済の変動によって、利益が大きく変動してしまう日本経済の体質が問題なのだ。
こうした構造を改革していくことが、経済政策の目標とされなければならない”

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■ 効率の学校で「英語づけ」を強要するようになるとは・・・こんなものが広がるようになると、もう日本は本当に終わりかもしれません。

英語漬け授業、公立小の試み 来年度、コース新設 愛知・豊橋
https://mainichi.jp/articles/20191104/ddm/013/100/047000c

“愛知県豊橋市立八町小学校が2020年度から、国語と道徳を除く全ての授業を英語で教える「イマージョン・プログラム」を導入する。イマージョンは「浸(ひた)す」という意味。「英語漬け」の授業で、国際コミュニケーション力を育成するのが狙いだ”

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■ 財務省が医療予算の削減を提言しています。貧乏人は死ねとでも言いたいのでしょうか。

医療費、自己負担増を=診療報酬は引き下げ-財務省提言
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191101-00000069-jij-pol
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019110100594&g=eco

“今後新たに75歳になった人についても2割の自己負担額を維持することを求めた”
“すべての世代を対象とし、病院で受診した際の負担額を一律数百円上乗せ”
“病院で処方された医薬品の自己負担額を引き上げ”
“診療報酬に関しては・・・2%台半ば以上のマイナス改定”

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■ 緊縮財政で大学が締め付けられている状況は、速やかに改善する必要があります。ノーベル賞が出なくなってから焦ってもどうにもならないでしょう。

【書評】日本人研究者の終焉。ノーベル賞がもう日本から出ぬ理由
https://article.yahoo.co.jp/detail/18ca094a73bc45ee64a0a49aac2b4e5f73f30b3b
https://www.mag2.com/p/news/422511

“2016年に生理学・医学賞を受賞した大隅良典・東工大栄誉教授が、「このままでは将来、日本からノーベル賞学者がいなくなる」と警鐘を鳴らしているのは、若手の研究者が自由に基礎研究に没頭できる環境がなくなっている、というのがその理由だ”

“理工系博士課程入学者はピーク時の2/3と、理工系博士の卵は激減した。なぜそうなったのか。修士課程学生にとって、博士課程に進学するのは経済的負担が大きい上に、博士になっても努力や投資に見合った高収入を得られる安定した就職先が保障されるわけではないからだ。それどころか、博士課程修了者の9割以上が安定した研究職に就けず、6割が非正規雇用かポスト待ちだ”

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